オーストラリア投資移民制度廃止の可能性

昨日たまたま中国人富裕層がオーストラリアに多数移住している件を書きましたが、11月13日にオーストラリア政府機関の生産性委員会(Productivity Commission)がビザ制度について中間レポートを発表していて、その中で富裕層向け投資ビザについても言及しています。

Productivity Commissionのページに詳細が書いてあります。ざっと読みましたが、これまでのオーストラリアのビザ制度は基本的うまくいっているという評価でした。

しかしながら、富裕層の方で投資ビザでオーストラリアに移住したい人にとっては気になる内容も書いてあります。そもそも500万豪ドルを4年間政府が指定する投資先に投資すれば、英語力や年齢に関係なく永住権を得ることができるというSignificant Investor Visaや、1500万豪ドルを投資すれば永住権をもらえるPremium Investor Visaというビザ制度はお金持ちにとって使い勝手のよいビザといえます。(PIVは政府から招待される必要があるので非常にハードルが高く、普通はSIV制度を利用することになると思います。どちらにしろ庶民の私には無理ですが)

今回のレポートの投資ビザに関するまとめは以下の通りです。

  1. そもそもスキルがあり、年齢も若く健康な人間がオーストラリアに移住することで、経済成長や税収増に貢献する。英語力もオーストラリア社会に溶け込むために必須の能力である。
  2. オーストラリアは外国からの投資を自由に受け入れているし、わざわざSIVやPIVといったビザ制度でもって投資を集める必要がない。
  3. 投資ビザで来る移住者は英語が苦手で高齢者が多く、オーストラリア社会で能力を発揮することがあまりない。つまり彼らに投資ビザを発給してもオーストラリア経済に貢献しない。むしろ社会コストが増えて経済にマイナスの影響を与える可能性がある。
  4. 現在の投資ビザ制度は廃止すべきである。

カナダで投資移民制度は廃止されたのと同じような理屈で、オーストラリアも富裕層向け投資移民制度を廃止すべし、と政府機関が述べています。

中国からの脱出を考えている中国人富裕層はとても困るのではないかと思います。SIVの申請者の約90%は中国人ですし。

また、オーストラリアには相続税がないので、相続対策でオーストラリア移住を考えている日本人富裕層の方もいらっしゃると思います。もし本気で移住を検討している場合は、投資ビザが廃止される前に申請したほうがいいと思います。

ニュージーランドでも投資移民制度があるようです。ニュージーランドにはキャピタルゲイン税が無いみたいなので、(オーストラリアの永住権保持者はキャピタルゲイン税あり)富裕層にとっては魅力的かもしれません。もしオーストラリアで投資移民制度が廃止されたら、ニュージーランドの投資移民制度を利用してビザを申請する富裕層が増えるかもしれませんね。まあ私はそんなお金ないですけど。。

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