BHP Billiton 大事故と株価下落

私がBHP Billitonを購入してから残念ながら株価が10%以上下落しています。(私の購入価格は23.79豪ドル)先週発生したブラジルの鉱滓ダム決壊という大事故も要因の一つだと思います。

2015年11月13日の取引時間中には株価が20豪ドルを切って19ド台になってしまい、2009年のリーマンショック以来の低い株価となりました。

BHP BillitonはASX上場企業の中で時価総額が最大なので、新聞やニュースでBHP Billitonに関する記事が頻繁に掲載されています。日経新聞にトヨタの記事がしょっちゅう出てくるのと同じだと思います。

新聞記事を読んでいると株価下落の要因は主に3つです。

1.鉄鉱石や石油などのコモディティ価格が下落していること。

2.配当金の支払い額がフリーキャッシュフローを超えており、近々カットせざるを得ないという憶測

3.ブラジルのサマルコ鉱山における鉱滓ダム決壊事故

1.と2.については以前から新聞記事でも言及されていました。同社は「年々配当金支払額を増額する」という配当政策を実施しており、2015年度の配当金支払は65億米ドルにも上っています。これは2005年度の配当金支払額は14億米ドルでしたので、この10年で4倍になっています。しかし、折からのコモディティ価格下落で同社の利益が急落しており、ゴールドマンサックスは配当金支払額を現在の半分にカットする必要があると述べています。現在は一株あたり配当金が1.47豪ドルなので配当利回りが約7.35%、半分に減らても3.7%弱とかなり高い配当金であると言えます。

3.については先週起こってしまったBHP Billitonにとって最悪の事故です。ウィキペディアに鉱滓ダムについて解説していますので参考になると思います。サマルコ鉱山の鉱滓ダムについて、2013年時点で「堤防が浸食されており、何らかの対応が必要」と指摘されていたにも関わらず、BHPとジョイントベンチャーパートナーのブラジルのValeは何も対応しなかった、という記事もありました。BHPからは、2013年に指摘されたものとは異なる要因でダムが決壊したと説明しているようです。いずれにせよ、現時点で最低19人が死亡、22人が行方不明、600人が家屋を壊され、ダムに溜まった有害物質が下流に流されてしまったという、凄まじい被害を出しています。

ダム決壊により壊された村の修復や下流地域の清掃費用に14億豪ドル程度が必要となると本日のオーストラリアンフィナンシャルレビュー紙に記載されていました。また、操業停止による収入減(BHPは本体が巨大なのでさほど大きなインパクトにはならないようです)や罰金などが課せられるようです。

BHP Billitonのアンドリュー・マッケンジーCEOはいち早く現地に飛び、記者会見にも自ら出ているので、少なくとも逃げ隠れはしていない、という点は新聞紙面でも評価されています。

サマルコ鉱山のダム決壊については、今後数年にわたり対処が必要な事案になるでしょう。資源企業の投資リスクとして、鉱滓ダム決壊などの重大事故も考慮したほうが良いかもしれません。BPによるメキシコ湾石油流出事故と比較すると、サマルコ鉱山の事故処理は金額面ではまだ軽いようですが、大事故であることは間違いありません。今後さらに詳細が明らかになると思います。

 

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