【銘柄分析】Duet Group(DUE)〔2015年6月期〕

ASX上場のオーストラリア株であるDuet Group(ティッカーコード:DUE)の分析記事となります。2015年11月29日現在、配当利率が7%を超えるという高配当株です。

Duet Groupはガスパイプラインや送電線といったエネルギー資産を保有・管理する会社です。パイプライン使用料や送電線使用料は政府機関(Australian Energy Regulator, ウエスタンオーストラリア州ではEconomic Regulation Authority)が総括原価方式で設定するため、非常に安定した収益を見込むことができます。

会社概要

Duet Groupは主に3つのエネルギー資産を保有している。

1.ウエスタンオーストラリア州を南北に縦断する高圧パイプライン、ダンピア・バンバリーパイプライン(持分比率80%)

duet dbp

2.ヴィクトリア州(メルボルン東部)のパイプライン網、マルチネットガス。(持分比率100%)

duet mg

3.ヴィクトリア州の送電網、ユナイテッドエナジー(持分比率66%)

duet ue

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会計年度は7月~6月。2015年6月期の売上は12.7億豪ドル(約1117億円)。純利益は4600万豪ドル(約40億円)。

2015年12月4日現在、時価総額は54億豪ドル(約4752億円)、PERは約80倍(今期はデリバティブ契約での損失を計上している等で純利益が低くなり、PERが高くなっている)。配当利率は7.47%であり、非常に高い。株価はグーグルファイナンスで確認可能。

財務諸表分析

Duet GroupのAnnual Reportから過去10年間の財務数値をエクセルでまとめた。2015duetbalancesheet

投下資本利益率は低い。高収益ではないが、安定的な利益を得られる。2012年にはアメリカの資産の売却を行っている。

2015年6月30日のバランスシートは以下の通り。

2015duetBS

有利子負債比率は63%と高いが、インフラビジネスで確実にキャッシュが入るので懸念することはないだろう。

キャッシュフローの推移は以下の通り。

2015DuetCF

基本的に営業キャッシュフローの範囲内で投資を行っている。

ビジネスモデル分析(高収益の原因)

以前のAusnet Serviceの記事にてインフラ企業のビジネスモデル分析を行ったので参照してほしい。政府より配電網やパイプライン資産の所有運営を認可されており、料金規制で確実に儲けが出るようなビジネスモデルである。その代り収益の上振れも期待できない。リスクについてもAusnet Serviceの記事を参照していただきたい。

最近の状況

2015年、発電会社Energy Development 社を14億豪ドルで買収。発電ビジネスに参入。今まで携わっていたパイプラインや送電網の運営ビジネスと異なり、規制がない分リスクが高いという評価もある。またEnergy Development社を買収し企業規模を大きくすることで、競合のSpark InfrastructureによるDuet Group買収阻止を狙ったという新聞記事もある。

過去の株式バリュエーション

グーグルファイナンスで現在の株価は確認できる。過去のPERや配当利回りは下記の通り。

2015duetshareprice

配当利率はどの年も7%超と非常に高い。

分析を終えて

個人的にパイプラインや送電線ビジネスは非常に良いビジネスだと思っています。政府から料金規制を受けるため、収益が非常に安定的なこと、配当利率が非常に高い点がこの株の魅力です。

100万ドルの財産を築いてから、安定資産の一つとしてDuet Groupをターゲットに入れたいと思います。今後もウォッチしておきます。

【銘柄分析】Duet Group(DUE)〔2015年6月期〕」への5件のフィードバック

  1. デイちゃん

    こんにちは。

    私は野村、大和でオーストラリア株を持っています。
    もともと豪ドル債をたくさんもっていたのですが、債券の利回りが低くなったので何かできないかな・・・と思っていて、いっそオーストラリア株買ってみたらどうだろう?と思い、買ってみました。
    手数料が高めなのと、買える銘柄が限られているので、それが難点ですね。

    私は、NAB、ANZ、MQG、TLS、IAGを持っています。
    NAB、ANZは買った後順調に上がっていったのですが、中国がヤバイかも?となってからはダダ下がりで。
    特にNABはイギリス子会社がスピンオフするらしく、この後どうなるのかしらん。
    MQGは意外と堅調でした。やはりインフラ投資などユニークな事業が多いからでしょうか。
    TLSは、通信だし、配当利回りまずまずなので、上がっても下ってもまあ持っとこう的な。

    DUEの詳しい説明ありがとうございます。
    買えるかどうか聞いてみようと思っています。
    あと、WOW、SUN、AST、DOW、FXL、VCXも聞いてみようと思います。
    窓口のお姉さんの迷惑そうな声が聞こえてくるようです・・・。

    ではでは。

    返信
    1. ディンゴ 投稿作成者

      デイちゃんさん

      仕事が立て込んでいてブログを放置しておりました…。
      まさか見ている方がいらっしゃるとは思わず、放置しており申し訳ございません。

      私は豪州のネット証券会社経由で株式を購入していますので、手数料は野村、大和ほどは高くないと思いますが、日本のネット証券と比較すると高いですね。。

      私自身は小型株で高いリターンを得るべく投資しています。(その代りリスクも高いですが)
      デイちゃんさんはお見受けするところ大手企業を中心に購入していますね。せっかくこのブログを見ていただいているので、日本から購入できる大手企業を中心に分析してみようと思います。
      今後ともよろしくお願いします。

      返信
  2. まぬか

    おはようございます。
    また質問させてください。

    こちらのDUEのPERを計算してみたのですが、これで合っておりますでしょうか。

    PER=株価÷一株あたり利益(EPS)

    6月10日時点のDUEの株価  2.36ドル
    6月10日時点のDUEのEPS 3.2セント

    2.36÷0.032=73.75%

    通常PERは15倍以下であれば割安ということなので、DUEは大変に割高ということになりますが・・・
    私の計算が間違っておりますでしょうか。
    お時間のある時にご回答いただけましたら幸いです。

    返信
    1. まぬか

      (訂正)
      × 2.36÷0.032=73.75%
      ○ 2.36÷0.032=73.75倍

      返信
    2. ディンゴ 投稿作成者

      まぬかさん

      計算は合っています。おっしゃる通りPERで図ると非常に割高です。
      私はインフラ株はほぼ利益が出なくてもきっちり配当金を払ってくれて、かつ配当金の裏付けとなるキャッシュフローもしっかりした会社なら、投資しても問題ないと思っています。
      DUET Groupは現時点で配当利率7%超ということで私なら買ってもいいかな、と思っています。株式アナリストの一部は割高としていますが、確か・・ドイツ銀行かどこかは配当利率高いし買い推奨をしていたように思います。(どこの金融機関か忘れました・・・。)

      配当目的で株を買う場合は、配当の原資さえあれば、PERはあまり気にしないようにしています。債券のようなものだと思っています。

      逆に配当があまりない成長株の場合はPER等の割安・割高指標を気にするようにしています。

      返信

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