Ainsworth Game Technology(AGI)  2016年度上半期業績

カジノのゲームマシン製造会社であるAinsworth Game Technologyの2016年度上半期(2015年7月~12月)の業績が発表されました。2月26日の終値は2.29豪ドルで、配当利率は約4.4%です。私はこの会社の株を持っております。

同社については過去の記事をご覧ください。

2016年上半期をまとめると以下の通りです。

2016年度上半期売上利益について

  • 売上は前年同期比27%増の1億4189万豪ドル。オーストラリア国内の売上は6%減の5030万豪ドル。国外の売上は57%増の9160万ドル。
  • 純利益は前年同期比4%減の3310万豪ドル。純利益率は23.3%。

20161HAGI Revenue

オーストラリア国内では、競合激化やA560 からA600への主力商品切り替えに伴う販売体制移管のの影響で売上が減少。一方国外では北米やメキシコ・ペルーといった中南米への販売が好調。

コストについては国外への販売網拡大、上記の商品移管で増加し、売上増にもかかわらず純利益は若干の減少となった。

売上自体は過去数年で伸びている。

20161HAGI historical revenue

2016年上半期の主な活動

  • オーストラリア国内で新製品A600シリーズの販売を促進。
  • 国外ではA560はじめ様々な製品を投入。
  • アメリカの同業Novaの買収完了。
  • アメリカの複数の州で営業免許を取得。
  • オンラインカジノ製品を投入。

オーストラリア国内では新製品の販売、そして国外では北米だけでなく南米、そしてその他地域(マカオなど)に既製品の販売に注力したといえる。

創業者の株式売却

Ainsworth Game Technologyの創業者で、現会長のLen Ainsworth氏(92)は同社株の約53%を保有する大株主である。

このたび、同氏はオースリアの同業で世界2位のカジノ向けスロットマシーン製造会社Novomaticに保有する全株式を1株当たり2.75豪ドルで売却することで同意した。Novomatic社は上場していないため詳細情報は不明だが、全世界に24000人の従業員を抱える大企業である。

Novomatic社は今後もAinsworth Game Technologyの株式を同水準の割合で保有し続け、また新製品開発などで両社で協調するとのこと。また、Novomatic社は引き続きAinsworth Game Technologyの戦略、つまりオーストラリア国外への販売拡大戦略について支持するとのこと。

今後について

  • 今後も北米はじめ世界中で販売活動を進めていく。買収したNovaの流通網を利用してアメリカ国内への販売を強化する。
  • 2016年6月期の純利益は、前年と同様の水準になる予定。

 

以上がまとめなのですが、Len氏による株式売却はオーストラリアの新聞でも話題に上っていました。これによりLen氏は5億豪ドルもの現金を手に入れることになります。

Novomatic社とAinsworth Game Technology社が直接競合する関係なのか、ネットで調べましたがよくわかりませんでした。Novomatic社のホームページによると、同社はヨーロッパを中心に販売しており、Ainsworth Game Technology社とは北米、南米で活動領域が重なりますが、基本的にはうまく棲み分けしていると思います。新聞記事によるとLen氏もAinsworth Game Technology社の幹部を協議をしながら株式売却をしたとのことでしたので、今回の株式売却でAinsworth Game Technology社が長期的に不利になるような事態は、少なくとも同社内では想定していないと思います。

個人的にはオンラインカジノ事業がうまく行けば、爆発的に収益が伸びると期待していますが、従来のスロットマシーン販売事業も北米を中心に伸びているので今後も同社株式を保有し続けたいと思います。

現在の株価は2.29豪ドルで、PERは10.5倍、配当利率は4.4%です。2週間前には株価は1.8ドル台に下落し、配当利率は5%を超えていました。貯金を崩して買おうかと思ったくらいでしたが、ひとまずほおっておいたら株価も2.3ドル近くに戻していきました。

カジノで用いるスロットマシン製造事業は政府によるライセンス規制があり、簡単に参入できない事業です。そのため純利益率が20%を超えていると考えられます。このような事業でPER10倍は非常に安いと思います。当然今後のことはわかりませんが、Novomatic社との協業も含め、Ainsworth Game Technology社の将来に期待したいと思います。

 

Ainsworth Game Technology(AGI)  2016年度上半期業績」への6件のフィードバック

  1. デイちゃん

    こんにちは。
    カジノ関連・・・というと、私、Tabcorp しか知りません。(^_^;)
    消費は堅調となると、カジノとかいいかもしれませんね。

    私は、証券会社のおねえさんに嫌な顔されながら、オーストラリア株の発掘?を続けています。
    BOQ を新たに買うことができました。
    これで、ANZ、NAB、MQG、IAG、WOW、SUN、TLS、BOQ と、8銘柄に増えました。
    あと、NAB の子会社CYBGがスピンオフされ、CDI がちょびっと割り当てられました。

    返信
    1. ディンゴ 投稿作成者

      デイちゃんさん

      TABはオーストラリアでよく見かけます。日本でいうウインズみたいなものですね。馬だけじゃなくてドッグレースなどいろんな賭け事に参加できます。
      Ainsworth Game Technology(AGI)はスロットマシーンの製造会社なので、会社自身も述べていましたがブルーカラー労働者の方々の給与があがると会社にとっていい影響があるようです。
      カジノに3年に1回くらい行きますが、最近は中国系のお客さんが非常に多い気がします。

      日本でももっとオーストラリア株の扱いが増えればいいなと思います。もっと証券会社のお姉さんも多くの銘柄を紹介してほしいところです。
      さて、デイちゃんさんは金融株が主なポートフォリオですね。新聞記事では「フィンテックなどで銀行の将来は暗いという意見もあるが、銀行株はまだまだ買いだ!」というものもありました。確かに配当利率は高いですし、収益性も日本のメガバンクよりも高いと思います。ちょっと研究してみようと思います。

      返信
      1. デイちゃん

        返信どうもです。
        そうなんですか。Tabcorp、買えるみたいなのでちょっと買ってみようかな。

        野村證券、大和証券では、「買えるオーストラリア株一覧」みたいなのはないようです。
        システム上、買える株を証券会社が設定してコードを割り振ってて、「◯◯買えますか?」と聞いたら、ティッカーで検索して、買えるかどうか教えてくれます。
        なので10コ以上聞いても、2コくらいしか買えないときも・・・。

        オーストラリア株って、オーストラリア高配当株ファンドなどの組入銘柄を参考にしてるんですが、4大銀行は必ず入ってるので、なんとなく買ったんですよね。(笑)
        オーストラリア株は結構いい印象を持ってて、買えたことに満足しています。
        私、オーストラリア以外にも、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ベルギー・スペイン・フィンランド・スイス・シンガポールとかいろんな国の外国株を買ってて。
        世界で有名な企業の株を買うのが楽しくなって、もう買うことが目的みたいになっています。
        なので、そろそろ売却して整理しなきゃな・・・って思っています。

        返信
        1. ディンゴ 投稿作成者

          デイちゃんさん

          世界中に投資しているんですね!私のような弱小投資家とは比較にならないスケールですが・・・。今後もお付き合いいただくと幸いです。
          私は整理どころが3銘柄しかないので笑。
          私も、高配当株が多いオーストラリア株式市場は資産維持・形成に良いマーケットだと感じています。

          ものすごく表層的に確認してみましたが、4大銀行の収益性は日本のメガバンクより上でした。また、まとめて記事にしようと思います。

          返信
          1. デイちゃん

            いえいえ、私はたいしたことないです。ただ、モノを収集する癖があって。
            昔、「株式投資はコレクション。切手を集めるように株を集めましょう。」と書いている人がいて、それに感化されたというか。

            私はもともと外国債券中心に投資をしてきて、資産のほとんどは外国債券だったんです。
            で、最近は債券の利回りが下がってきて、一部高配当の株式にふりむけてみたらどうだろう?と思って、外国株を買うようになったのです。

            ただ、株が上がってきた頃に、「売りだ!」と自分の中の何かが叫んで、株式を全部売却することが多いです。
            日本株はイオン以外は全部売却しました。
            外国株は売るタイミングを逃してしまって、それからはダダ下がり・・・。ただ5月くらいまではなんとなく雰囲気がよくなって、株は上がると思うんですよね。
            で、上がったところで全部売却しようと思っています。
            ただ売却して回収した資金を、何に投資するかは難しいですね・・・。

          2. ディンゴ 投稿作成者

            堅実な会社の株であれば5年10年スパンで保有すればペイすると思います。
            債券もいいのですが、長期的には株式がリターンがいいという研究もあるので、私は株式に投資していきたいと思っています。リーマンショック級の値下がりに直撃した場合はリターンが低くなってしまいますが・・・。
            デイちゃんさんの投稿に触発(?)されて、次の記事でASX200の配当利回り一覧表を作ってみました。今後の投資先選定の助けになればと思います・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です