日豪大手銀行対決

今回はオーストラリアの4大銀行と、日本の3大メガバンクの収益性・配当利回りなどの数値を比較をしようと思います。オーストラリアの4大銀行とは、Commonwealth Bank(CBA), National Australia Bank (NAB), Australia and New Zealand Bank (ANZ) ,Westpac Bank(WBC)です。3大メガバンクは三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行です。

オーストラリア4大銀行の数値比較

まずはオーストラリアの4大銀行の比較です。各社のAnnual Reportとグーグルファイナンスから数値を拾っています。(Annual Reportの数値を計算するとグーグルファイナンスと数値が若干ずれる場合がありますが、今回はざっくりと比較するというのが目的ですので、あまり気にしないで頂くと幸いです。)australia banks2015

100万豪ドル≒1億円と考えると日本のメガバンクと比較がしやすいと思います。2016年3月30日現在の豪ドル円レートは上記の通り1豪ドル86円です。

これを見ると、4大銀行ともROEが10%を超えており、配当利回りも非常に高いことがわかります。

日本の3大メガバンクの数値比較

一方、日本のメガバンクは以下の通りです。数値は日経の株価情報からピックアップしました。(上記と同じく若干数値がずれますが(日経のROEの計算では少数株主利益などを調整しているようです)、あまり気にしないで頂くと幸いです。)japan banks2015

日本の株式市場にしては配当利回りが高いことがわかります。というか、日本でも4%を超える配当利回なんですね・・・。日本のReitに投資するよりも固いかもしれませんが、メガバンクの将来の事業状況はどうなるんでしょうか。マイナス金利で銀行の事業環境は厳しいという報道もあります。

比較を終えて

収益性や配当利回りでいうと、オーストラリア4大銀行が圧勝といえます。大手銀行に投資をするなら、私はオーストラリアの銀行を選びます。

オーストラリアの銀行が高い収益性を実現できる理由は、いくつか考えられます。

  • 人口が増え不動産需要が非常に高い。
  • 鉱山・石油ガスなどの開発資金の需要が高い。
  • 道路、港湾設備、鉄道を建設する必要がある。

などなど、結局は資本に対する需要が非常に高いというのが最大の要因だと思います。

街中を車で走っても、あちこちで建物が建設されてますし、渋滞だらけなので道路建設も進んでいます。また田舎に行くと、まだ舗装されていない道路もあります。そして田舎に行けば炭鉱や鉱山もあります。まだまだ資本が必要だろうな~ということは肌で感じます。何といっても人口増が銀行ビジネスにとって追い風だと思います。出生率が1.9以上あり、移民も来るので、オーストラリアの人口はこれからも増えていくでしょう。何より、土地が余りまくっていますので住むところには困りません。

一方日本では、東京を除くと建物はあまり建設されていない(と思います)し、道路や鉄道はすでに全国津々浦々整備されています。大規模な工場が次々建設されるといったニュースはあまり聞きません。そして日本は消費意欲が低い中高年層の人口が多いので、貯蓄も相当積みあがっています。資本需要が少ないわ、資本は余りまくっているわ、で銀行としては厳しい状況なんじゃないか、と思います。

オーストラリアの新聞ではフィンテックにより既存の銀行のビジネスモデルが脅かされる、という論調の記事が多く掲載されています。確かにフィンテックも脅威でしょうけど、向こう10年後に銀行ビジネスモデルが破綻するほどの衝撃はないと思います。

配当利回りが高いのでこれから銀行株にも注目したいと思います。特にウエストパック銀行は日本のネット証券からもNYSE上場のADRを購入できますので、日本在住の方も簡単に購入することができます。為替リスクはありますが、利回りを重視される投資家の方にとっては購入候補の一つになるのではないかと思います。

ただし、配当利回りが高いということは、それだけ株価が下落していることを認識する必要があります。4大銀行は資源分野を中心に不良債権が増えているという記事が新聞に載っています。不良債権については次から次に出てくるので投資家からするとどれだけ積みあがるか事前に予期するのは困難です。現在の高利回りが今後もずっと続くと思いこまずに、配当金が少々あるいは最悪半分くらいになっても「まあしょうがないか」と思うくらいの心持ちで銀行株に投資するのが良いでしょうね。

 

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