テルストラ、2018年6月期利益減を予定

オーストラリア最大手の電話会社で、安定配当株のTelstraが、2018年6月期の利益が、計画より5% 減ると発表しました。

2017年8月の記事で、Telstraから「配当金カット」を発表し、2018年6月期の配当金は、一株あたり22セントに減少するとしています。(2017年6月期の一株あたり31セント)

私個人はTelstra株は持っていませんが、将来の配当金生活に向けた「安定配当株」候補のひとつの同社の動向には注目したいと思っています。

2018年6月期の利益が減るのは、NBNが高速光ファイバー網の普及工事作業を一時的に停止するからです。数か月停止することで、その間TelstraがNBNから得る予定の売上がなくなります。

NBNはTelstraの通信網を使って光ファイバーを工事し、個客と接続するごとにTelstraから通信網を買い取ります。Telstraから見ると、光ファイバー工事が進捗するごとにNBNに資産を売却することになります。NBNへの資産売却は今後数年2020年ごろまで続き、総額50億豪ドルになる予定です。このうち75%は配当として株主に支払う計画です。

今回は「工事が遅れるだけ」であり、TelstraがNBNから得る売上は「後倒し」になるだけで減るわけではありません。ということで、今回の件は、長期的にはTelstraにとって影響はないと思います。

ちなみに、2018年6月期の配当金支払い額については引き続き22セントの予定で、今回の工事遅れによる影響はないとのTelstraは述べています。

2017年12月1日現在の株価が3.42ドルです。配当金予想は0.22ドルなので、配当利回りは6.4%となります。

1年前は5ドルを超えていたのに、この1年で30%以上も下げてしまいましたね。ただし、買い増しのチャンスかもしれません。

個人的にはTelstraがNBNからの収入が終わる2021年以降、1株当たり配当金を22セント以上に上げられるかどうかが気になります。

Australian Financial Review紙によると、オーストラリアでは携帯電話の格安サービス(MVNO)が広がりつつあり、TelstraやOptusは価格低下圧力に晒されています。Optusはイングリッシュプレミアリーグの放映権を購入し、スポーツコンテンツによる差別化で顧客つなぎ留めをしてるそうです。Telstraも同様にスポーツなどのコンテンツを武器に差別化する必要がある、という論調でした。

2020年からは移動通信が4Gから5Gに移行される予定で、今後ますますの投資が必要となります。多額の投資を実施しつつ、価格競争にも巻き込まれると利益が圧縮されるリスクもあるな・・・と最近感じ始めています。

ただし、自動運転車が普及しだすと、自動車間で膨大なデータをやりとりする必要があるので、Telstraのような通信会社にはポジティブに働くと思います。しかし、このアップサイドは、上記のリスクと比べるとまだ遠い未来のように思います。

Telstraのような巨人といえども、安定的な配当金が今後も払えるのかどうか、つねに疑ってかかった方がいいでしょうね。今後も引き続きTelstraの動向をウォッチしたいと思います。

今後もしTelstraの株価が3.15ドルを割り、配当利率が7%を超えそうなら、購入しようと思います。さすがにそこまでは下がらないと思いますが、株はどうなるか分かりませんしね。。

テルストラ、2018年6月期利益減を予定」への4件のフィードバック

  1. HB

    自動運転の普及とテルストラの関係は私も注目しています。
    先日、MTDataを買収していますし、
    買収額こそ小さいですが、他のtelcoとの生き残りをかけての
    大きな舵取りだと思っています。
    http://www.skynews.com.au/business/business/company/2017/11/01/telstra-buys-mtdata-in-lot-expansion.html

    私はテルストラの株を持っていますので、
    あくまでポジショントークです(笑)。

    返信
    1. ディンゴ 投稿作成者

      HBさん

      ご紹介いただき有難うございます。やはりIotは今後の通信会社ビジネスの種ですよね。
      さてどうなるか・・・。ところで最近Telstraの株けっこう上がりましたね。HBさん願い?が通じているのでしょうか(笑)

      返信
  2. HB

    そうですね。私が下で大量に買い占めたから上がっているのでしょうか(笑・・冗談です)。
    ようやくネットバリューに近づいてきたので買いが入りやすくなってきていますね。
    銀行株からの資金流入もありそうです。
    2020年ごろにはこの頃に買っておいてよかったと思えるといいのですが・・・。
    まあ、配当がゼロになることはなさそうなので、リスクのある定期預金と思っています(笑)。

    課税・非課税の問題は、数名の公認会計士さんにセカンドオピニオンを求めましたが、
    残念ながら全員異口同音に「課税」でした。。。(詳細はまたメールしますね)
    ですので、今回は諦めて納税します。
    色々アドバイスありがとうございました!

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    1. ディンゴ 投稿作成者

      HBさん

      さすがにテルストラ株は下がりすぎでいたよね。
      仰る通り配当はゼロにはなりません。

      ところで課税でしたか・・・。まあでも1年以上保有すれば税率は半分、となると日本とほぼ同じ税率の20%台なので
      不当に高すぎるわけでもないかな・・・と思います。。

      返信

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