CKIが最大手パイプライン企業APAに買収提案

香港の大富豪の李嘉誠率いる長江実業(CKI)がオーストラリア最大のガスパイプライン企業であるAPAに対し一株あたり11ドル、合計130億豪ドル(1兆920億円)の現金買収提案を出したそうです。

APAはオーストラリアにあるガスパイプラインのおよそ半分を保有する最大手で、私は2年半前に分析しています。私の将来の夢である配当金生活の投資候補の一つです。

パイプライン企業は、政府により料金を規制されている非常に安定したビジネスで、高配当株でもあります。APAの配当利率は5%前後をうろうろしていたのですが、本日の買収提案により株価が20%も上昇し、配当利率は4.38%になっています。

CKIはAPA株を11ドルで買収すると提案しているのですが、結局マーケットでは10ドルで取引しています。マーケットは「本当にこの買収がうまくいくのか」と疑っているように見受けられます。

この買収を完了させるには、オーストラリア政府の機関であるForeign Investment Review Board(FIRB,外国投資評価委員会)の承認が必要です。ガスパイプラインという国の基幹インフラの半分以上が香港企業のCKIに買収されるので、FIRBは拒否するかもしれません。

CKIはこれまで、ガスパイプライン大手のDuet Groupや、Envestraと次々とガス関連インフラを買収しています。私もDuet Groupを保有していたのですが、CKIによる買収で一儲けできました。

これに加えてAPAというオーストラリア最大手かつ国の半分のパイプラインを保有する会社を買収すれば、独占が強くなります。オーストラリアの公正取引委員会、Australian Competition and Consumer Commission (ACCC)が買収を拒否するかもしれません。

つまりFIRBとACCCという2つの政府機関の承認がないとこの買収は成立しないということになります。

オーストラリアン・フィナンシャルレビュー紙に世界のパイプライン企業の利回りが記載されていたので紹介します。

上場している大手のパイプライン会社は北米に多いです。APAグループのみならず、ほとんどの会社も配当利率が高いです。中には2%台もありますが・・・・。パイプライン会社は配当金生活で欠かせない投資対象かなと思います。

ただ、私としてはガスが未来永劫使われるのか、自信がなくなってきました。再生可能エネルギーのコストが下がっていると言われています。オーストラリアに住まれてる方なら実感があると思いますが、土地なんて余りまくっているので、太陽光パネルや風車などはいくらでも建設できます。太陽光と風力が主要かつ安い電源になれば、ガスの発電所はもう不要になってしまうかもしれません。パイプラインも不要ということになります。

ただし、送電線というのは今後も必要とされると思いますので、APAよりもSpark Infrastructureのほうがオーストラリアにおける安定・高配当株投資では適しているかもしれません。

話が横道に逸れましたが、CKIによるAPA買収提案について今後もウォッチしていきたいと思います。

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