テルストラが抜本的な改革を実行

最近出張でした・・・・。ちょっと疲れてしまいました。ところで、テルストラが民営化以来の大規模な改革を行うということです。

テルストラは競争の激化による利益圧迫で、配当金をカットするなどして、株価も右肩下がりです。そもそもテルストラは元は国営電話会社でオーストラリア最大の通信企業なので非常に安定したビジネスかつ安定した配当金を期待できる企業だったのですが、最近はどうも調子が悪いです。

少し前ですが、6月20日にテルストラは抜本的な経営改革を発表しました。この改革の策定にはマッキンゼーが絡んでいるということです。

経営改革「Telstra2022」の中身

  1. テルストラの通信施設を保有・運営する事業を新たに「インフラ会社」を設立する。将来的に「インフラ会社」は分離することも視野に入れる。
  2. 通信プランを変更し、よりよいシンプルなものとする。
  3. 生産性を向上し、2022年までに25億豪ドルのコストカットを実現する。
  4. 8000名の従業員を解雇し、労務コストをカットする。また、組織構造を単純化し、2-4階層までに減らす
  5. 5Gの時代となってもプレミアムブランドとしての地位を確保する。

ということで簡単にいうと生産性向上と労務費のカットでお金を捻出し、ビジネスの軸足をインフラ会社から「通信サービス」を提供するサービス会社に移していくということを示しています。

テルストラが民営化して以来最も大規模な経営改革ということで、オーストラリア国内では大変な注目が集まっています。

ネットフリックス・グーグル・フェイスブック・ツイッターなどは、通信施設が提供するモバイル通信により大変な利益を獲得していますが、テルストラ、AT&Tといった通信施設を運営する会社は通信トラフィックが上がったものの、設備投資にも費用がかかり、結局あまり儲かっていないという事実があります。通信設備を保持・運営するよりもソフト側で儲けたいという思惑があるのでしょうね。

その昔IBMもパソコンの製造販売を行っていましたが、パソコン事業はレノボに売却し、収益性の高いサービス部門に集中しています。(最近はIBMはバフェット氏からも見放され、パッとしませんが・・。)同様の動きをテルストラも模索しているということだと思います。

8000人もの従業員を切るということで、物議を呼んでいます。しかし、オーストラリアのターンブル首相は「労働者が生産性の低い仕事から、新たな仕事に移るというダイナミクスが経済成長にとって必要」とコメントし、理解を示しています。ターンブル首相自体が政界に入る前に実業家として成功したので特に違和感のないコメントです。

株価の動向

6月20日の発表から、株価がどのように推移したか見てみます。

少しだけ上がっていますが、経営改革がうまくいくか、様子見といったところかと思います。

テルストラがスピンアウトする可能性のある、通信設備を保有・運営する「インフラ会社」は将来的に上場するかもしれません。こちらのほうが安定した収益を得られる企業になると思うので、こちらに投資したほうが安定して高配当を得られるかもしれません。ただ、まだ何も決まっていないのでどうなるかは分かりません。

テルストラは配当利率の高い会社で、将来の高配当株投資の有力候補なのですが、まだまだ買うという決断はできないですね。今後の収益悪化で、昨年に続き配当金がカットされる可能性もゼロではありません。もう少し様子を見ようかなと思います。

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